音楽分野科目

DEPARTMENT  OF  MUSIC  STUDIES

 音楽史 (HISTORY)

 

ジャズの歴史

(Jazz History)

必修科目

西アフリカ、西ヨーロッパ、新世界の影響を受けたジャズの誕生の瞬間から、現在世界中で演奏されているジャズにいたるまでの歴史を、音楽的観点と文化的観点から研究する4学期制の授業群。学生は試聴、読書,ディスカッションなどを通じて、20世紀のダンスミュージックであり、自由と民主主義の象徴でもあるジャズ音楽についての理解を徹底的に深める。 

ジャズの歴史授業群(HIS100A~200B) は、社会科学系授業の単位としても認められます。

※社会科学系授業の単位は、ほかの機関での取得が認められません。CJC内で取得された単位のみ、取得単位として認められます。 

 

HIS100A

ジャズ誕生から初期のジャズ:

1900年代以前~1919年まで

(Jazz History-The Roots of Jazz

and Early Jazz, Pre-1900-1919)

3 単位, 3 時間分の講義

西アフリカ、カリブ海、南米、アジア、ヨーロッパの諸地域の音楽がジャズの誕生に与えた影響について研究する授業。この授業では、特に西アフリカの文化がジャズやブルース、ラグタイムといったアフリカ系アメリカ人のスピリチュアル・ミュージックに与えた影響に着目する。

また、ジャズの発展に関係する事項として、アメリカにおける黒人迫害や産業革命、黒人の大移動、第一次世界大戦、ラジオ・蓄音機の発明なども扱う。

 


HIS100B

1920年代から1939年までのアメリカ文化

(Jazz History-Style and Culture

in America from 1920-1939)

3 単位, 3 時間分の講義

禁酒法時代のアメリカにおけるジャズから、スイングジャズ、ジターバグ大流行の時代までの研究を中心とした授業。ルイ・アームストロング、デューク・エリントン、カウント・ベイシー、エラ・フィッツジェラルドなどの大物ジャズミュージシャンの楽曲を分析し、第一次世界大戦以降のアメリカ経済発展や世界恐慌、音付き映画の発明といった文化的出来事との因果関係を探る。

履修条件:HIS100Aをすでに履修していること

 

HIS110

ジャズ・スタンダード

(The Great American Songbook:

The Jazz Standard)

2 単位, 2 時間分の講義または演習

1920年代から50年代にかけて作曲された舞台音楽や映画音楽の中から、のちにアメリカ全土で流行した曲を収録した『The Great American Songbook』の編纂の歴史を紐解く授業。

現在ではモダンジャズのスタンダード曲のバイブルとしても使われるこの本は世界恐慌や第二次世界大戦、1950年代のアメリカ経済成長期などの影響下で作られ、当時のアメリカ国民の未来に対する期待や社会的軋轢による苦労などの思いが詰め込まれている。学生はこの本の中に収録されている曲の作者たちの人生を研究し、楽曲を実際に演奏しながら学習を進める。

※ボーカリストは必修科目。器楽専攻者の履修も強く推奨される

 


HIS200A

1940年代から1959年までのアメリカ文化

(Jazz History-Style and Culture

in America from 1940-1959)

3 単位, 3 時間分の講義

モダンジャズからフリージャズの始まりまでのジャズが音楽に与えた影響に着目しながら、芸術様式としてのジャズを研究する授業。ビバップ、ハードバップ、ファンク、ラテンジャズ、クールジャズなど様々なスタイルを、ディジー・ガレスピー、セロニアス・モンク、マイルス・デイビス、マックス・ローチ、モダン・ジャズ・カルテット、アート・ブレイキー、ホレス・シルバー、オーネット・コールマンらの演奏を通じて研究する。また、これらの演奏と第二次世界大戦や冷戦、テレビの発明、公民権運動などの歴史的事実との因果関係についても分析する。

履修条件:HIS100Bをすでに履修していること

 

HIS200B

1960年代から現在までのアメリカ文化

(Jazz History-Style and Culture

in America from 1960-Present)

3 単位, 3 時間分の講義

AACM、1970年代のニューヨーク、ヨーロッパジャズ、ウィントン・マーサリス、マイルス・デイビスと電子音楽、ハービー・ハンコック、ウェザー・リポート、チック・コリアといったキーワードをもとに、ジョン・コルトレーン以降のフリー・ジャズの発展と、ジャズの原点回帰についての研究を行う授業。近年のアフリカやアジアのミュージシャンがジャズに与えた影響についても調査する。

履修条件:HIS200Aをすでに履修していること

 


HIS261

ファンクの歴史

(History of Funk)

選択科目- 3 単位, 2 時間分の講義

1960年代にR&Bをもとにして生まれたファンクの歴史をたどる授業。公民権運動や女性の人権運動、同性愛者の人権運動などがファンクに与えた影響と、ゴスペル、ロック、ジャズ、ヒップホップ、アフロ・カリビアン、南米系など様々なジャンルの音楽に、ファンクが与えた影響について研究する。レイ・チャールズ、ジェームズ・ブラウン、アース・ウィンド&ファイヤー、マイルス・デイビス、ウェザー・リポートなどのミュージシャンの作品を取り扱う。

 

HIS300

ジャズと異文化交流

(Jazz and Intercultural Practice)

2 単位, 2 時間分の講義

世界中の伝統音楽とそれらとジャズが相互に与えた影響についての研究。


HIS301

ニューオーリンズ:ジャズ誕生の地

(New Orleans: The Birthplace of Jazz)

選択科目- 2 単位, 2 時間分の講義または演習

世界中の音楽と文化のるつぼであり、ジャズが生まれた地でもあるニューオーリンズが音楽に与えた影響について考察する授業。ニューオーリンズのアフリカ系アメリカ人のダンスや歌、打楽器文化が、ゴスペル、ブルース、ラテン音楽などへと姿を変えていった様子を分析する。ニューオーリンズ音楽の代表的な作品の分析や演奏を通じて、今もなお受け継がれている音楽の特徴を探る。

 

HIS302

マイルス・デイビスの遺産

(The Miles Davis Legacy)

選択科目- 3 単位, 3 時間分の講義または演習

モダンジャズの歴史においてもっとも重要な人物の一人とされるトランペット奏者、マイルス・デイビスが残した作品の研究をする授業。チャーリー・パーカーのグループメンバーとして活動した時代から、1991年に逝去するまでの間にマイルス・デイビスが音楽に与えた影響を、ビバップ、クールジャズ、モードジャズ、オーケストラジャズ、フュージョンなどのキーワードで細分化しながら分析する。

 


HIS308

ハードバップ

(The Language of Hard Bop)

選択科目-3 単位, 3 時間分の視聴と演習

50年代から60年代にかけて一世を風靡したハードバップスタイルのジャズの作品を、視聴やディスカッションを通じて研究する授業。

アート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズやマイルス・デイビスのグループなどによるブルー・ノート・レコードの作品を中心に取り扱い、授業内で実際にハードバップの楽曲を演奏する。

履修条件:MUS200BとTHE200Bをどちらもすでに履修しているか、講師の許可があること

 

HIS309

ジャズにおける口頭伝承方法論

(Jazz Oral History Methodology)

選択科目- 3 単位, 3 時間分の講義または演習

ジャズの口頭伝承に関する入門授業。インタビュー調査の準備や記録、分析についての基礎的な技術や、視聴覚機器を利用した調査について学習し、スミソニアン学術協会の協力のもと、スミソニアンジャズ口頭伝承プログラム(Smithsonian Jazz Oral Program)の歴史保存活動に参加する。

履修条件:HIS100Aを履修している、又は講師の許可があること

 


HIS310

ジャズシンガーズ

(The Jazz Singers)

選択科目- 2 単位, 2 時間分の講義

大物ジャズシンガーに焦点を当てた授業。ジャズ誕生当時のスピリチュアル音楽における歌唱法から、ビリー・ホリデー、サラ・ヴォーガン、エラ・フィッツジェラルドの御三家とも呼ばれるジャズシンガーの作品、現代のジャズシンガーたちの作品に至るまで、多数の作品を実際に試聴しながら研究していく。授業を通して、各アーティストによる歌唱法の違いに気付くようになるのと同時に、シンガーを支えた演奏者についても学習していく。

学生は授業開講期間中にジャズのコンサートを2回鑑賞し、そのレポートを提出する必要がある。

 

HIS320

ジャズにおける弦楽器のボウイング奏法

(Bowed String Players in Jazz)

選択科目- 2 単位, 2 時間分の講義

19世紀後半から現代までに活動したボウイング奏法を行う弦楽器の演奏家と、ボウイング奏法がジャズに与えた影響を研究する授業。

一般講義と特別講師によるマスタークラスの講義を複合した形式で、ボウイング奏法とジャズの関係について徹底的に理解する。

履修条件:THE100Aかそれと同等の授業をすでに履修していること

 


HIS330

ジャズの原点-ラテンアメリカ系音楽

(Latin American Roots of Jazz)

必修科目-2 単位, 2 時間分の講義

アフロ・ラテン系音楽の発展と、それがジャズに与えた影響を研究する授業。パン=アメリカン主義が、ラテン音楽とジャズを同じ文脈の音楽として落とし込んだ背景について分析する。特にキューバ、ニューヨーク、プエルトリコにおける音楽の発展の歴史に着目し、1900年代から現在に至るまでの様々な貴重な録音作品を実際に試聴したり、ディスカッションをしたりしながら授業を進めていく。

 

HIS340

ジャズの原点-ブラジル系音楽

(The Brazilian Roots of Jazz)

必修科目-2 単位, 2 時間分の講義

ブラジル系音楽の発展と、それがジャズに与えた影響を研究する授業。19世紀半ばにアフリカやヨーロッパの民謡の影響を受けたブラジル音楽の誕生の歴史と、20世紀半ばのボサノバの誕生に代表される、ブラジル音楽の発展について学習する。

 


HIS370

ビートルズ

(The Beatles)

選択科目- 3 単位, 3 時間分の講義

イギリスのポップ・ロックグループとして圧倒的影響力を誇るビートルズの半生と作品を、1960年代の社会と文化の傾向を踏まえながら研究する授業。

グループとしての作曲能力や急激な認知度の上昇、最新技術の独創的な利用方法などに着目する。

 

HIS385

アメリカ音楽の原点:1900年代~現在まで

(History of American Roots Music

from 1900 – Present)

選択科目- 2 単位, 2 時間分の講義

カントリー、ブルース、ブルーグラス、シンガーソングライター、ニューグラスなどのアメリカで生まれたアコースティック音楽の形式について研究する授業。

 


HIS386

ブルース:黒人霊歌からオーネット・コールマンまで

(The Blues: From Spirituals to Ornette Colman)

選択科目- 3 単位, 3 時間分の講義

ジャズの変遷において重要なブルースの19世紀後半の黒人霊歌や作業歌から現代までの歴史をたどる授業。

 

HIS387

プロテスト・ソング-アフリカ系アメリカ人の作業歌から女性の権利まで

(Protest Songs ‐ From the African American Work Song to Women's Rights)

選択科目- 3 単位, 3時間分の講義

アフリカ系アメリカ人の作業歌や霊歌、農園歌といったものから公民権運動、反戦、言論の自由、女権運動に至るまでのプロテスト・ソングの歴史をたどる授業。

 


HIS390A

西欧音楽史:古代~1750年代まで

(History of Western European Music from Antiquity to 1750)

必修科目-3 単位, 3 時間分の講義

10世紀ごろから18世紀半ばにおける西ヨーロッパの芸術的音楽の発展をたどる授業。中世、ルネッサンス、バロックの各時代区分における政治経済的背景も踏まえて理解を深めていく。

 

HIS390B

西欧音楽史:1750年代以降~現在まで

(History of Western European Music from 1750 to the Present)

必修科目-3 単位, 3 時間分の講義

18世紀半ばから20世紀、そして現代に至るまでの西ヨーロッパの芸術的音楽の発展をたどる授業。古典派、ロマン派、近現代の各時代区分における政治経済的背景も踏まえて理解を深めていく。

 


HIS390C

20世紀の音楽史

(History of Western European Music from Antiquity to 1750)

必修科目-3 単位, 3 時間分の講義

HIS390B の続編にあたる授業。シェーンベルクの12音技法やグラスのミニマル・ミュージックに代表される それまでの機能和声の概念から離れた未知なる領域に挑んだ20世紀の重要な作曲家の作品と人生を扱う授業。上記以外にもドビュッシー、ストラヴィンスキー、バルトーク、ベルク、ヴェーベルン、ケージ、パーチ、カーター、ブーレーズ、武満徹、ライヒ、アダムスといった作曲家を扱う。特に20世紀の歴史的背景をもとにした、各作曲家の思想や哲学に焦点を当てる。

 


個人指導 (PRIVATE INSTRUCTION)

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